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  • 執筆者の写真翔 山﨑

続・なぜ若い人は建設業に来ないのか




前回、「なぜ若い人は建設業に来ないのか」という記事で、


建設業は長時間労働が原因で


①労働に見合った収入がない

②自分の好きな時間で働けない


と感じられるから、と結論付けました。


ここを改善しないと人が来ない、と。

一方で、足元この傾向は改善されつつあり、昔に比べれば大分マシになった、それでも人は来ていない、という、至極もっともな意見もお寄せ頂きました。


これは無視できない指摘です。

前の記事で書きましたが、建設業は製造業と比較して2割ほど労働時間が長いですが、平均賃金も2割ほど高いので、現状では製造業とそれほどかけ離れた条件というわけではあません。


もしかして、製造業にも人が来ていないのでしょうか?


製造業も人手不足


もしやと思い、「製造業」「人手不足」で検索すると、出るわ出るわ。

この機械化全盛期の時代の製造業でも人手不足なのですね。


Nikken-Tsunaguの『なぜ製造業は人手不足なのか?データから読みとく理由と人材確保・定着対策』という記事から引用していきます。



経済産業省の2017年12月の調査によると、製造業の94%以上の企業で人手不足が顕在化していると回答していることから、製造業のほとんどの企業が人手不足に陥っている実態がうかがえます。
また、製造業の32%の企業はビジネスにも影響が出ていると回答しており、業種別にみていくと、特に輸送機械や鉄鋼業、非鉄金属、金属製品で、人手不足が大きな課題となっている企業が多い傾向です。

滅茶苦茶人足りていないですね。ビジネスに営業が出ているというくらいですから、人さえいればもっと売り上げがあげられるのに、ということなのだと思います。

中でも、


複数回答では83.3%、特に確保が課題となっている人材としては59.1%の企業が「技能人材」と回答していることから、特に技能人材の人手不足が著しいといえます。

やはり喉から手が出るほど欲しいのは技能人材。この辺も建設業と同じですね。



製造業もイメージが悪い?


記事には製造業の人手不足の理由として、以下の理由が挙げられています。


①労働力人口の減少
②世代交代の失敗と後継者不足
③3Kの負のイメージ「きつい」「汚い」「危険」

え?

これ意外じゃないですか?

製造業にこんなイメージあります?


製造業は3Kと呼ばれる「きつい」「汚い」「危険」といったマイナスイメージがあり敬遠されやすいことから、ほかの業種に人材が流れていることも、人材不足を招いている理由です。
製造業の現場では、24時間稼働している工場なども多く、シフト勤務の入り方によってはキツいと感じる方もいます。また、油や化学薬品による臭いがきつい、作業服が汚れやすいといったケースもあります。
KYTを実践・徹底するなど実際には工場による違いがあるにも関わらず、負のイメージが先行することで人材が集まりにくくなっているのです。

なるほど。

これは盲点だったのかもしれません。製造業にもそういうイメージがあるんですね。

実際には工場による違いがあるにも関わらず」のところなど本当に同意です。建設業にもいろいろありますからね。

記事には生産ラインを維持できず倒産してしまう例も、などとあり、製造業においても悪いイメージによるダメージが計り知れないようです。


製造業ではどういう対策をしているのか?


気になるのはここですね。建設業も製造業も、似たような問題を抱えていることはわかってきました。製造業ではどういう対策をしているのでしょうか?


一方、製造業の中にも、人材確保に成功し人手不足を解消している企業もみられます。
製造業で人材確保を進めていくには、労働環境を整備して負のイメージからの脱却を図ることが重要です。また、期間従業員や派遣社員、外国人材を登用する方法もあります。あるいは、DX推進やナレッジマネジメントの導入によって、業務や教育体制の効率化を図るなど、業務を遂行する体制を見直すことも人手不足解消に効果的です。

これは建設業にも通じそうですね。詳しく見ていきましょう。


負のイメージからの脱却
製造業は「きつい」「汚い」「危険」という負のイメージを持たれてしまいがちです。しかし、昨今の工場ではオートメーション化が進み、危険な作業や単純作業は機械が担うケースが増えています。また、働き方改革を推進し、時間外労働を削減している工場もあります。
5Sを徹底し労働環境を整備して負のイメージからの脱却を図り、自社サイトやSNSでアピールをすることで、就業に興味を持つ人が増えてくることが期待できます。

5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」だそうです。しつけとはまた界隈がざわざわしそうなワードですが、要はお行儀よくするように教育するということのようですね。


これを建設業に当てはめるなら、効果的なPR方法は、


①現在の建設業において重要なのは、スコップなどの手作業よりも建機作業であり、会社として建機の資格とオペレーション能力の向上を積極的に行っていることをアピールすること。

またDNSS測量やドローン空撮などの最先端技術の導入により、労働集約的なイメージを払しょくすること。


②時間外労働を如何に減らすべく努力しているかを効果的にPRすること


③「整理」「整頓」「清掃」「清潔」作業場や作業環境の整備状況をPRすること


 「しつけ」ガラが悪い、けんかっ早いなどのイメージを払しょくするPRを行うこと


これらは今後の会社のPRに生かして行けそうですね。


倉持建設工業では一緒に働くメンバーを募集しています。

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