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  • 執筆者の写真翔 山﨑

AIは仕事を奪っていくの?




先月公開されて界隈に激震が走った落合陽一のAI論。

私が理解できているか怪しいですが、一応掻い摘んで書いておくと、

AIの進化が想定以上のスピードで進んでいる

人間を取り巻く環境をAIが内包した場合、AIの進化自体を、もう人間では知覚できなくなる(近くした時にもうさっきまでとはまったく違うものになっている)

古代の人類が実際に自然界で何が起きているかが分からず神話を作り出したように、現代人も何だかよくわかんないけど問題なく動いているし、どんどん便利になっていくし、これでいいんじゃね?となる未来(=シンギュラリティ)が再来年くらいにくるよ

ホワイトカラーやクリエイターという知的産業は全滅するよ

楽しみだね、という内容でした。


楽しみでもなんでもないわけですが、私が一番衝撃を受けたのは、音楽を例えにしたシンギュラリティの一例で、すでに音楽はAIが人間をはるかに凌駕するスピードで生成しているわけですが(まずこれがすごい)、今後は音楽を消費するのもAIになっていく、というぶっとんだ予測でした。


「音楽を聴くのが人間かAIかなんてどうでもいいじゃないか」というわけです。


我々の業界でいえば、「工事を発注したのが人間かAIかなんてどうでもいいじゃないか」と置き換え可能であり、たしかにどうでもいいな、と思いました。

実際、大規模開発とか、人間がプロジェクトチーム組んで、根回ししたり最適解を探したりして数年単位で時間がかかるわけですが、AIなら最適なプランを数十秒のレンダリングで数パターン出してきて、開発計画も施工計画も数十秒で出してきて・・・みたいな世界観になれば、確かにAIが工事を発注してきても何もおかしくないな、と。


これはもうAIが仕事を奪っていくというよりは、人間がやる必要のあることがなくなっていく、という次元の話であり、従来人間にしかできないと言われていたこと、例えば論文を書いたり、絵を描いたり、物語を作ったり、音楽を作ったりすることがすべてAIが、しかも人間には何が起きているのかわからないスピードで、どうやって作るかを含めて、文字通り秒で進化させていくという、なかなか飛んでもないお話です。


まぁ、遠い世界の話のようにも聞こえますが、我々にとって朗報と言えるのは、エッセンシャルワーカーの価値は今後もっと高まっていくだろうということです。

我らが建設業も、AIと共生しながら、結局は人間が関わる場面が少なからずあるはずです。

国交省の資料、人工知能(AI)の進化が雇用等に与える影響 にはこう書いてあります。


一方、今脚光を浴びている第三次人工知能ブームを中心とした技術革新では、過去の技術革新との違いとして、 人が業務の中で道具としてICTなどの技術を活用する仕組みから、人と人工知能(AI)の共同作業に重点を置いた業務を中核に据える仕組みへの変革が期待されている。このような新しい仕組みの下では、人と人工知能(AI) はお互いが仕事上のパートナーであり、当然ながらその姿に行きつくためには、人と人工知能(AI)の相互の信頼関係に加えて、人工知能(AI)が単独で自律的な労働を担えることが前提となると考えられている。また、人工知能(AI)を労働の担い手としてみた場合には、これまで人が携わってきた業務の一部を代替することで、業務効率・生産性向上の可能性や、これまで人が携わることができなかった業務を担うことで、新規業務・事業創出の可能性を秘めていると予想される。

いつかAIを相棒と呼ぶ未来も、そう遠くないのかもしれません。





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