replacement

工場でのアスファルト舗装の打ち替え3パターンと見積もりの比較

工場でのアスファルト舗装の打ち替え3パターンと見積もりの比較
HOME⁄技術情報⁄工場のアスファルト舗装補修|費用が変わる理由と工法・打ち替えの選び方⁄工場でのアスファルト舗装の打ち替え3パターンと見積もりの比較

倉持建設工業の工場舗装ガイド

工場舗装の打ち替え3パターンと見積もりの比較

打ち替え工事は、今ある舗装を取り除いて作り直す工事です。 どこまで取り除き、何を作り直すかによって、 工事内容と費用が変わります。

  1. 元と同程度に直す

    今ある土台を活用し、アスファルトを敷き直す方法です。

  2. アスファルトを厚くする

    アスファルトの厚さを増やし、 使用条件に合わせて舗装の強化を図る方法です。

  3. 土台から作り直す

    下の砕石などの土台(路盤)から作り直し、 必要に応じて、さらに下の地盤も見直す方法です。

同じ面積でも、直す深さと範囲によって費用は変わります。 以下で、3つの方法の違いを図解と施工例で紹介します。

工場のアスファルト補修ガイドに戻る

今あるアスファルトが1層の場合の比較例

アスファルトを2層に分けて施工するときは、上の層を「表層」、その下の層を「基層」と呼びます。さらに下には砕石などの土台(路盤)があり、その下が地盤です。図面や見積書にも、これらの名前が使われます。

以下の5cm・10cmは、工事内容の違いを説明するための一例です。全国共通の標準値や、車種別の推奨厚さではありません。必要な厚さは現地条件に応じて決定します。

既存舗装を撤去して同程度で復旧する方法、アスファルトを2層にする方法、路盤から再構築する方法を比較した模式図
図:撤去・掘削範囲、復旧後の構成、費用が増える理由。 図を拡大して見る(別タブ)
パターン主な工事費用が変わるポイント
① 元と同程度に直すアスファルトを取り除く/土台の凹凸をならして締め固める/新しく敷く今ある土台を、そのまま使えるか
② アスファルトを厚くする①に加え、さらに掘る工事、掘った材料の運搬・処分、下のアスファルト層の施工など仕上がりの高さを変えずに、必要な土台の厚さも確保できるか
③ 土台から作り直す舗装と必要な範囲の土台を取り除く/土台を作り直す/新しく舗装するどこまで深く、どの広さを掘るか。さらに下の地盤の補強が必要か

① 現状と同程度の構成で復旧する

今あるアスファルトを取り除き、下の土台の状態を確認します。凹凸をならし、機械などで締め固めてから、元と同程度の厚さでアスファルトを敷き直します。この土台の凹凸をならす作業が「不陸整正」です。

土台に傷みがなく、今後も同じような使い方をする場合などに検討します。例えば、アスファルト5cmを取り除き、新しく5cmで敷き直す例です。

主な工事:アスファルトを取り除いて処分する/土台の凹凸をならして締め固める/新しいアスファルトを敷く

今ある土台を使える分、土台から作り直す場合より工事の範囲を抑えられます。ただし、土台や地盤に傷みの原因がある場合は、アスファルトだけを新しくしても再び傷む可能性があります。

② アスファルト層を厚くして復旧する

例えば、今あるアスファルト5cmを取り除き、下の層(基層)5cmと上の層(表層)5cmの合計10cmで敷き直す計画です。仕上がりの高さを変えないなら、厚さが増える分だけ、さらに5cm掘る必要があります。

ただし、アスファルトを厚くするために、必要な土台を薄くしてよいわけではありません。残る土台の厚さで車両の重さに対応できるかを確認します。不足する場合は、さらに深く掘り、十分な厚さの土台を作り直すなど、計画を見直します。

①に追加となる工事の例:さらに掘る作業/掘った砕石や土の運搬・処分/下のアスファルト層の施工。状況によっては、土台を作り直す費用も加わります。

「2層にすれば大型車でも大丈夫」とは判断しません。車両や荷物の重さ、通る回数、曲がる位置や停車時間、下の土台と地盤が支えられるかをあわせて確認します。

③ 路盤を含めて舗装構成を見直す

今ある舗装と、必要な範囲の土台を取り除きます。車両や荷物の重さと、下の状態に合わせて、砕石などの土台を作り直してから舗装します。さらに下の地盤が弱い場合は、調査したうえで補強する工事も検討します。

主な工事:今ある舗装を取り除く/土台を掘って運搬・処分する/土台を作り直す/下と上のアスファルトを施工する。地盤を補強する工事(地盤改良)が必要な場合は、その費用も加わります。

直しても繰り返し沈む場所や、乗用車用だった場所を重い車両の通路・荷受け場として使う場合などに、検討が必要になることがあります。

どこまで深く、どの広さを掘るか、取り除く材料の種類と量、地盤の補強が必要かによって費用は変わります。以前の使い方に合わせた舗装が今の使い方に合わなくなった場合と、必要な土台の不足などがある場合を分け、図面・工事記録・調査結果から判断します。

施工例|予算や施設の使い方に合わせた補修

実際の工事では、ご予算や施工できる時間、 補修後の使い方を踏まえて、直す範囲と方法を検討します。 条件の異なる2つの施工例をご紹介します。

予算を優先した補修

9㎡の範囲で、従来より厚い2層の舗装へ

困っていたこと
茨城県土浦市の現場で、フォークリフトが通る メイン通路に約60cmの穴が発生。 通行の妨げや、商品の落下につながるおそれがありました。
実施した工事
カーブで負荷がかかる周辺を含め、 3m×3mの9㎡を打ち替えました。 既存のアスファルト約7〜8cm・1層に対し、 今回は基層5cm+表層5cmの合計10cmで施工しました。
この方法を選んだ理由
費用をできるだけ抑えるため、路盤全体の作り直しは行わず、 アスファルトを従来より厚くすることで耐久性の向上を図りました。 操業への影響を避けるため、土曜日に施工しました。

この事例のポイント: 限られた予算の中で、補修範囲を絞り、 舗装の厚さを見直した例です。

9㎡の打ち替え工事の写真・詳細を見る →
施設の稼働・短い工期を優先した補修

オークション会場で、場所ごとに補修方法を使い分け

困っていたこと
千葉県野田市の大型オークション会場で、 駐車場や通路に隆起・陥没・穴が発生。 車両の通行や駐車に支障が出ていました。
実施した工事
駐車場・通路の約500㎡は1層打ち替え、 メイン通路の約2,000㎡は表面を5cm削り、 新しいアスファルトを5cm敷く切削オーバーレイで対応しました。 別途、陥没部分の打ち替えと、 点在する穴のパッチング補修も行いました。
この方法を選んだ理由
年間を通して稼働する施設のため、 短い工期での対応を優先しました。 路盤全体を作り直す改修は行わず、 傷み方に合わせて複数の補修方法を組み合わせ、 会場側の協力のもと、車両を迂回させながら施工しました。

この事例のポイント: 広い敷地を一律の方法で直すのではなく、 場所ごとの状態と施設の稼働条件に合わせて、 工事を組み立てた例です。

オークション会場の補修工事の写真・詳細を見る →

※施工範囲・舗装厚・工期は各現場の実例です。 同じ方法がすべての場所に適するわけではありません。 路盤や地盤に傷みの原因が残る場合は、 補修後も再び傷む可能性があります。

見積もりを比較するときの確認点

  1. 取り除くのはアスファルトだけか、下の土台までか
  2. 取り除く厚さ・掘る深さ・新しく仕上げる厚さは同じか
  3. 掘った材料の運搬・処分や、地盤を補強する費用は含まれるか
  4. 取り除いた後に追加の傷みが分かった場合、追加工事をどう説明し、確認してから進めるか
  5. 工場を動かしながら場所を分けて工事する費用や、通行の誘導・安全対策は同じ範囲まで含まれるか

金額差があるときは、見積もりに含まれる工事が同じかを先に確認しましょう。工事前に決められる部分と、取り除いてから判断する部分をはっきりさせると、比較や社内説明がしやすくなります。

全面を同じ構成で直す必要があるかも検討する

重い車両が通ったり曲がったりする場所と、普通乗用車しか使わない場所では、必要な強さが異なります。傷みの大きい場所を優先する、数年後の改修まで使えるように直すなど、予算と今後の使い方に合わせて工事の範囲を考えます。

フォークリフト旋回部の補修を読む/トラックバースのくぼみの補修を読む

打ち替えの範囲・見積もりについて相談する

工場所在地、傷んだ場所のおおよその広さ、使用する車両とあわせて、「操業を続けながら施工したい」「休業日にまとめて直したい」などのご希望をお知らせください。

操業中に施工できるか分からない段階でも、ご相談いただけます。現地の状況や搬入出の経路を確認し、場所を分けて施工する方法や工事の進め方を検討します。

茨城県坂東市を拠点に、茨城・千葉周辺の工場舗装をご相談いただけます。現地調査の範囲や費用は、お問い合わせ時にご確認ください。

参考資料・図解について

図解は営業・現場経験を整理した説明用の模式図です。実際の現場写真・設計図ではありません。症状から原因を断定するためのものではなく、現地確認の手がかりとしてご覧ください。

CONTACT

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせはこちら

TEL.0297-47-5535

受付時間: 平日9:00~17:00